トヨタの戦略

トヨタの戦略と言うと、販売戦略が有名です。
創業当初から、全国各地の地場資本に協力を求め、早期に販売網を整備していました。
これは、米国GM流の販売方法を取り入れたためです。
1960年代後半には、車種の大型化に伴い、中間車種にも力を入れていきます。
パブリカとコロナの中間にはカローラを、コロナとクラウンの中間にはマークIIを配し、カローラとコロナの中間にカリーナおよびセリカを配しました。
つまり、パブリカをエントリーモデルとし、カローラ、コロナ、マークII、そして最高峰ブランドのクラウンに至るまでのピラミッド型商品体系を確立しました。

商品体制

これは日本的な年功序列や終身雇用といった慣例的制度に支えられ、日本のサラリーマンたちに昇進・昇給が約束されていた時代には、より上位モデルへの買い替えを促すシナリオを書き上げたからです。
また、小型車も充実させ、トヨタ車はあらゆる年代に必要な車種をそろえます。
1999年に登場したヴィッツは、日本で長く衰退状態だったコンパクト・カーが復権するきっかけとなり、後にこのセグメントは大きな市場へと発展します。
ゆりかごから墓までのように、どの世代にとっても必要なクルマを提供する商品体制が、トヨタにはあります。
これは、あらゆる世代のニーズに対応する、全方位型の戦略です。